ダージルブタン ブーツリン急行』

家族の再生をテーマに 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』 や『ライフ・アクアティック』を撮ってきたウェス・アンダーソン監督の最新作はオーウェン・ウィルソンが自殺未遂をする直前の出演作. 当初は顔面に包帯を巻いた彼の演技を現実とリンクさせずに見れるか多少の不安はありましたが、やはりこの監督の才能は非凡です! いつもながらのあの独特な雰囲気とセリフよりも沈黙を用いた映像で見せる演出に、またしても静かな感動を味わってしまいましたよ. この映画は製作及び脚本も兼ねていたジェイソン・シュワルツマン演じるジャックと恋人役のナタリー・ポートマンによる短編『ホテル・シュヴァリエ』から始まり、そして本編が始まるといきなり登場するのがウェス・アンダーソン監督の一番お気に入り俳優ビル・マーレイ. 乗り遅れそうな列車へと力走するのですが、今度は彼の横をふっ~と走り去っていくエイドリアン・ブロディ演じるピーターが登場. このたった1シーンですんなりと観客を本編へと誘っていくこの監督の実力を改めて凄い! と感じましたよ. 正直こんなに映画ファンを喜ばせてくれる名シーンは滅多にないです. そして何事も勝手に決めるフランシス、亡き父の遺品にこだわるピーター、失恋の痛手からインド人女性に恋をしてしまうジャックの三兄弟の描き方も巧いです! 例えば前半でピーターとジャックの間で秘密を作ったかと思えば、その秘密がジャックがいない間にピーターからフランシスへと伝わるという、三者三様なんですけどいつも2対1に分かれてしまうこの三兄弟の歪な人間関係が描かれています. でもこれが後半、特に川で溺れた少年を三兄弟が救うというシーンから前半と同じく三者三様なのに今度はお互いを認め合って一つになっているという構成. そして亡き父親の葬式の日を思い出しながら一人の少年の死を悼むくだりをスローモーションを使うことでゆっくりと、でも確実にこの三兄弟の心境の変化を見せてくれる. Timberland ブーツ こういうシーンがあるからこそウェス・アンダーソン好きにたまらないのですよ~♪ また監督お気に入り女優であるアンジェリカ・ヒューストンも登場する山奥の寺院でもエピソードもいいですよね. 絶縁状態にあったといえども兄弟の絆を繋ぐのは亡き父親でも山奥でシスターをしている義母でもなく、自分たちの心次第である. ラストで父親の形見である鞄を投げ捨て列車に乗るシーンはそんな彼らの心境を巧く表現していて、とても清々しいものでしたよ. そしてオープニングのあの短編『ホテル・シュヴァリエ』や列車に乗り遅れたビル・マーレイも絡んでくるラストも人生そのものが心の旅だと言い表しているようでいい感じでした. scinerorgeo 『リトル・ミス・サンシャイン』 と同様に、家族や友人という近しい者との絆の大切さを再確認させてくれる映画でしたよ. それにしても3人ともおいしそうにタバコを吸っていましたね~. 禁煙している人は見ない方がいいかも? 深夜らじお@の映画館 はあの激辛スナックを食べてみたいです.

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